雨の夜の為の室内楽と、一言で云うならば。

●弟一回
●弟ニ回
●弟三回
●弟四回
●弟五回
●弟六回
●弟七回
●弟八回
●弟九回
●弟十回
●弟十一回
●弟十二回
●弟十三回
●弟二十九回
●弟三十ニ回
●弟壱回
●弟弐回
●最終回




【弟一回_レエンコオト】

今作の為に作った書き下ろしの新曲や。リリース後のライヴでもやってまんねん。ループするスクラッチノイズビートに被さるフローティングジャガァー、ほんでグロッケンシュピールin to theディレイ。グロッケンこと略してグロッケンシュピールは特別狂愛な楽器やから、この曲に限らずアルバムの要所要所で使いまくったんや。今作のベースはニコ動でも世界最高のベーステクニックと称される・一星にぃさんに全面的に弾いてもろておりまっけど、この曲だけはわてがフレットレスベースを弾いておるんや。リズムも世界的に有名な高校生ドラマー・新谷芳勇はんに全面的に叩いてもろておりまっけど、この曲に限っては彼が叩いたドラム素材をサンプルとして使った打ち込みなんやで。激しくなりよったり禿しくなりよったりする箇所ではギターめっちゃ重ねてまんねん。10本cry…。エンダ,KiMOi四声コーラスがイイネ!!

そないこの曲を一言で云うならば…「グリッチシュートロニカ……」やろか??







【弟二回_さよならホワイト】

前曲レエンコオトから一転、収録曲中最もいっちゃん古い最古の曲や。2007年12月に執り行われたんRUIDO K4ワンマンライヴのOPナンバーとして、こうゆう曲からワンマンを始めたいちゅーゆうわいの意向で作ったやんかぁ。ギターパートの幾つかはその当時メンバーに聴いてもろう為のデモ用に録ったテイクをそのまま使ってますねん。後半4つ打ちになる箇所のキックはHIZませたりなんやかんやカナーリ加工してあるんやけど、他パートとの周波数の被りやミックスのバランスが難しゅうて最後までカナーリ難儀したんや。今回のアルバムは"4年半の未音源化曲をみな収録!"みたいなベストアルバム的にするつもりは一切なかったやさかい、「雨の夜の為〜」ちゅーコンセプト的に当初はこの曲を収録するか否かごっつ悩んでたやんかぁ。せやけどな、リ解散さんが是非入れたいちゅー事で収録する事になりましてん。コンセプトとの関連性は裏ジャケをご確認頂ければと存じまんねん。ほんで、唯一のFujimiya作詞でもあるんや。詞のテーマは…まぁ解かりやすいと思うねんから、特に此処では書きまへんが、なんちゅーか、まぁそうゆう事や。

そないこの曲を一言で云うならば…「白塗りBye-Bye J-Rock」……やろか??







【弟三回_浴室】

浴室や。これやホンマごっつキテんねん。収録曲中もっともキテる曲かもしれまへん。この曲かロマネがキテまんねん。とにかくドラムがカッコよろしい生ドラムンベース曲。 たしか2009年頃やったか世界的に有名な中学生ドラマー・新谷芳勇はんがUMに入り立てで、当時のメンバー編成[Vocal + Guitar&Keybord + Guitar + Bass + Glocken&Harp + Drums]で演奏する事をメッチャ意識して作った曲や。 人力で突き進むドラムングルーヴに多様なサンプルネタが絡んでいくのがめっちゃクールやねん!!イントロを聴いたレコード会社の人が「こうゆう所とかニューウェーブパンクやよ!!」と言っておったので、ニューウェーブパンクってこうゆうのなんかーと思うた次第ねんや。

そないこの曲を一言で云うならば…「ニューウェーブプログレッシヴ生ドラムンパンク」…でっしゃろか?







【弟四回_水槽理論】

「浴室」と「赤い森、黒い傘。」を繋げる為に作った新曲や。So,当初この次にくる曲は「赤い森〜」やったの。せやけど曲順はめっちゃ熟考してほんま何度も変更されたので、結果的にNextソングは「円い夜」になったねんな。せやけど繋ぎが美しかったので結果オーライ!!All Right!!クレジットにある通りiPhoneのみを使って作った曲や。フィールドレコーディングによる自然音のコラージュが主やんかぁ。iPhone内臓のショボマイクを使って浴槽で水の音を録り…森に行って木々のざわめきを録り…なんてな!後半から入ってくるシンセっぽい音はiPhoneアプリの「Powon」を使いたんや。画面のカラーリングを自由に変えられる点がどエライ気に入っとって赤黒仕様にして別ユニット「243890」や「*microscope*」なんやらでも愛用しておるシンセアプリや。ふつーなiPhone単体で演奏するとベロシティ(音の強弱)が無いワケやけど、音が被さったタイミングに寄って強弱が出るプラグイン(名前は忘れたわ!)をカマして録ったもんやから無機質な感じがしてまへん。「生っぽいサウンド」とゆうのが今作のテーマでもあったのでシンセを使う時はこの辺気をつけたんや。リ解散が考えたタイトルもスゴいちゅーワケや。

そないこの曲を一言で云うならば…「iPhone系ウォーターフォレスト具体音楽」…でっしゃろか?


ほなまた明日!!






【弟五回_円い夜】

ここからRe;kai曲トリプルコンボが続きまんねん。 前述したように曲順はかなり二転三転しまして、マスタリング担当の光太郎にいさんに「これやで!これでfixや!!」⇔「やっぱり変更させてーな!m(__)m」を何度か繰り返したんやw で、結果的にはRe;kaiセクションみたいなのが出来ていたちゅーわけやな。こん曲は弊バンドの楽曲の中でも特に人気が高いライヴのメッチャ定番曲や。前テーマ【東響サントラノイズポップ】の象徴が「ハイカイ霊長類」やったしたら、現テーマ【夜を繋ぐ、混沌のエレジー――――。】の象徴は「円い夜」ちゅーのは言い過ぎでっしゃろーか。言い過ぎや。どこまで書いてえぇーのか解りまへんがこの曲は或る者に対して向けた歌でして演奏するちゅー時はまいど心が込もるんや。北欧エレクトロニカの雄「mum」も愛用しとる事でも世界的に有名なCASIOのキーボード「VL-TONE」を使っとったり、ステファにぃさん(グロッケン)+midoriねぇさん(バイオリン)のex.ULYSSESチームによりドリーミーなテイストが入りつつも、エンディングでは侍ギタリスト小次郎にぃさんによる泣きのギターソロでスウィープまで炸裂するっちゅーよう解りまへん展開が素敵やんな!!この曲のguitarはあてーと蒼山小次郎の二人クレジットされておりまっけど、そのギターソロ以外ではサビのカッティングで太めな音でタイトに弾いておるのが小次郎はんで、ソリッドな音で酔っ払っておるのかのように弾いておるのがあてーや。どうや?

そないこの曲を一言で云うならば…「北欧系ガーリーギターロック」…でっしゃろか?







【弟六回_赤い森、黒い傘。】

Re;kai作曲の2曲目や。ウイスパー気味のAメロと血管が切れそうな高音のサビの対比がえぇー感じや。インダストリーに加工されたドラムの音作りも気に入っておるやんかぁ。イントロだけやけど此処でも狂愛グロッケンシュピールinto theディレイが出てきまんねん。当初midoriねぇさんによるヴァイオリンとバイオリンはデモ段階からシンセヴァイオリンとシンセバイオリンが入っていた「公園で.」と「円い夜」のみお願いする予定やったが、この曲にもハマるのでは?と思いフレーズを考え弾いてもろたら不気味な感じが増してどエライGood Tasteとなったワケや。メロディオンをメインとしていた間奏をヴァイオリンとバイオリンメインに変えた程や。そないメロディオンはライヴではRe解散が吹いておりまっけどここではあてーが吹いておるねんや。ギターに関してはサビで両サイドにカッティングを入れんのが通例となっちょりまっけど、この曲では左にカッティング・右にワーミーを生かしたオブリフレーズを入れることに寄ってアシンメトリーなKiMOさを一層引き立てておりまんねん。

そないこの曲を一言で云うならば…「赤森ガール系アンブレラギターロック」…でっしゃろか?







【弟七回_公園で.】

Re;kaiセクション3rd Stageや。歌メロがリカイ節の王道って感じで…そうゆうのって…なんか素敵やん?主題がギター+バイオリン+ハープ+ピチカートが一体となりよって初めて生まれる美しいアンサンブルで聴き処やねー。このセクションの小次郎ギターが1st〜2nd辺りのグニュウっぽくてえぇ感じやろ?このフレーズは元々のRe;kaiデモではアコーディオンで入ってたやんかぁ。ギターとバイオリンがユニゾンになりよったりならんよーになったりする所もエロいでー!サビのベースアレンジもこれやまたニクいでっしゃろ?弾いとるのは一星にぃさんやけどアレンジしたのは前任ベーシストの櫻庭ナヲトおとーさんや!!スネアが所々ディレイで飛んで行ったりするんのもお気に入りや。この曲は元々2008年〜2009年に掛けて巻き起こった3曲連続デジタルシングルリリースの第三弾として予定されとった曲やったねんけど、制作が伸びに伸びて結局2010年リリースの「Cellophanenight.EP」でお披露目となったんや。そののび太要因はまぁピアノアレンジに難航したちゅーところやな。なにせこのアレンジだけで1年以上掛けたんや。

そないこの曲を一言で云うならば…「アムロック系a walk in the parkポップ」…でっしゃろか?







【弟八回_見知らぬ神様】

でたUMの新機軸。完全にノーギターやんかぁ。ほれ村上佑太にぃさんのサックスがメッチャカッコよろしい言うたやろ!!新谷芳勇はんも普段は世界的に有名なジャズドラマーとしてワールドワイドに活躍しておるだけあってお得意のリズムパターンなんや。1番Bメロのベースプレイもめっちゃカッコえぇわぁ〜。ここら辺はあてーがアレンジしたんやけど、こない無理矢理なフレーズホンマに弾けるんか思もーとったけど弾けるもんやな!ほな弾けばえぇやん!!そない一星はんは2番Bメロのヴォーカルが「清春っぽいww」と何度も何度も何度でも爆笑しとたっけど、その事を聞いたリ解散もまた喜んどったワケや。みんな黒夢狂愛ちゅーワケや。そないリ解散のフェイク(サックスのバックで歌っとるやつな)のエフェクト処理が最後まで難航したんやな。変に耳障りになってしもーたり…全体から浮いてしもーたり…。最終的には程ようローファイなこないな感じに落ち着いたんやな。そないでこの曲最大の見せ場とも云うべきエンディングのサックスソロは、村上にぃさんに5回ほどアドリブで自由にフリーダムに吹いてもろたのをイイトコ取り繋ぎ合わせたモンや。にぃさんもまさかこないな仕上がりになってもーとるとは夢にも思わんわな!ディレイまで掛かったりな!!

そないこの曲を一言で云うならば…「名古屋系ジャジーガールポップ」…でっしゃろか?







【弟九回_かごめ、かごめ】

はい来ました!かごめタソ!!前曲「見知らぬ神様」とは360℃全然違う曲調やけど!せやけど!!めっちゃカッコイイ繋ぎやろ?あてーが劇伴を担当した「虚飾集団 廻天百眼」による舞台「鬼姫」の為に書き下ろした楽曲の歌詞違いセルフカヴァーなんや。百眼のお偉いさんからの"童謡の「かごめかごめ」の歌詞に別の曲を付けて下さい"ちゅー発注で作ったんやけど、あれやな童謡のかごめって作詞者不明なんやな。誰か見つけたら教えてーな!まぁアレやな、鬼姫サントラ盤「鬼姫音樂集〜鬼殺しオーケストラ〜」に収録されとるver.とのアレンジ違いを楽しむちゅーのも一つの聴き方かもしれんわな。ところで、このようにいつでもどこでもチョチョイと1〜2テイクOKの天才ベーシスト一星にぃさんやけども、この曲のサビだけは何度も録り直しとったなー。この動きまくりのベースラインがごっつ曲者やねん。個人的にはAメロ〜Bメロのツインギターが両サイドでチョコマカと色々やっとるやさかいそこら辺聴いて欲しいちゃー聴いて欲しいわな!あとは1番のサビにしか出てこない血管切れそうなハモりCho(チョ!)とか、ツインリードのギターソロとか、2番サビ前の加工されたドラムフィルとか、聴き所満載やんかぁ。それにしてもホンマ廻天百眼の役者はんによる「廻天百眼暗黒合唱団」が入ってからの混沌っぷりはマヂカオスやわ〜。空間がグワァンぐをぁん云うとりますがな!!

そないこの曲を一言で云うならば…「童謡カオティックシューゲイザー」…で、どうよ!?







【弟十回_ツキヨノ】

「かごめ、かごめ」と「ロマネ」を繋げるセグメントナンバーとして書き下ろした曲や。なんやろなんかこの曲ニニっぽいねんな。2曲とも元々は舞台用に作った曲でっしゃろ?せやからそれを繋げるこの曲もなんつーかめっさ劇伴っぽい仕上がりやんかぁ。ぶっ叩くかのようなドラムがなんかカッコよろしいでっしゃろ?妖艶なヴァイオリンが全面的に主張しとりますがこのフレーズは別の曲(赤い森でっしゃろか?)でmidoriねぇさんに弾いてもらったテイクを勝手に編集してこのフレーズを作り出したワケや。そんで、終始ジャラジャラ云うとります音の主は…チェーーーーーーーーン!!!!!!チェーンa.k.a鎖は鬼姫サントラ収録「蠢き」で初めて使ってめっさ気に入ってもーたので、この曲でも色んなぶっ叩き方・擦り方・落とした方で使ってまんがな。最後はリーディングをワンワードずつ落としていって、ロマネのイントロのキックに繋げるという狙いは当初からの思惑や。どうや。

そないこの曲を一言で云うならば…「クラシカルインダストリアルチェーンミュージカル」…でどうでっしゃろか?

韻踏んだでー!!







【弟十一回_ロマネ】

「かごめ、かごめ」同様、舞台用に作った楽曲のセルフカヴァーや。「虚飾集団 廻天百眼」により2008年に上演され、UM(当時・アムの解散)もオーケストラピットでの劇伴生演奏で参加した「エロスグロテッサアッパーグラウンドオペレッタ」の最大の山場で鳴り響く曲なんや。当時1〜2日1曲ペースで次々と仕上げていかなくてはあかん極限状態の中、この曲はほぼ1日で仕上げたんや。そのサントラ盤「エロスグロテッサアッパーサウンドトラックス」に打ち込みver歌詞違い、チャリティコンピCD「feather」に打ち込みverヴォーカルテイク違いが収録されておるので、聴き比べてみるのもまた一興かと。あんな、このキック2発で始まる潔いイントロは長年やりたかった事なんや。カオティックな展開の中を奇妙かつ絶妙に突き進むツインギターとベース・ドラムのアンサンブルが肝や。せやからアレンジをベーシストにお任せすることもよぉーけあるベースラインも、わてが細かくアレンジしてその通りに弾いてもらいたんや。曲順を決める時に最後まで位置に悩んだ曲やけど(当初は前半の方に予定していたんやんかぁ)最終的にはこのラスト前の位置で正解やったな と。音楽に正解なんて無いんだよ と。

そないこの曲を一言で云うならば…「理解不能系カオティックアッパーロック」…つーことでひとつお願いできませんでっしゃろか?


ほなまた明日!!






【弟十ニ回_菫埜】

温存の渾身の必殺のキラーチューン曲や。タイアップ絶賛募集中なんや。「見知らぬ神様」に続きピアノを基調とした楽曲やでー。これはギターも要所要所で入ってくるんやけどな。二井田ひとみねぇさんのトランペットがえぇ感じやろ!ギターとユニゾンになったりならへんかったりするアレンジなんか北欧系のアレっぽさもあったりな。最初にメンバーに聴かせた時に、夏っぽいとかベースラインがレゲエっぽいちゅー感想もろたけど、特に夏意識ちゃいますねん。基本歌メロ略して唄のメロディーもわてが作ったんやけど、トップノートがえれぇたけぇモンだからよキー設定は神経質に行ったでー。んで、3回目のAメロ(02:51〜)はリ解散に「Aメロダッシュみたいなしてくれまへんやろか?」つーたんやけど、これがまたごっつえぇ感じにアレンジしてくれてここホンマ鳥肌モンやわ〜。どうしても弊バンドは「アヴァンギャルド〜マニアック〜アングラ」と言われがちなんやけど(いい意味でもな!)。わての自意識としてはずっと"日本語で歌うポップス"略して「J-POP」」のつもりでやってるちゅーワケなんやけど、それがようやくこの曲で証明できるんちゃますやろか?こんでもうアヴァンギャルドとは言わせへんでー!(アヴァンギャルド狂愛!!)

そないこの曲を一言で云うならば…「だからJ-POP」…でっしゃろ?


ほなまた明日!!






【弟十三回_sumiRe;no】

聴いての通り一目瞭然「菫埜」のRemixや。ライヴで何回か菫埜を聴いてくれていたオオヌキタケシの親分が「1stみたいに2ndでもRemixを入れるならば!そしてAlbumに菫埜が入るのならば!!是非Remixをさせて欲しいんや!!!」 つー泣けるほど嬉しい事を前々から言ってくれてたんや。断る理由なんて一つもないやろ?んで、この期待以上の出来や。出来過ぎ君や。北欧系トイポップ的なきゃわいいアレンジからのドラマッティクオーケストレーションに全わいが感涙やわ〜。03.03レコ発ライヴのカーテンコールでもこのトラック流してもうて、案の定超ハマってたやんかぁ。

そないこの曲を一言で云うならば…「J-Pop in to the Toy-Pop with Orchestra」…でいかがなもんでっしゃろか?




と、いうワケで、この連載も本日でおしまい!!

























…と思いきや……










ほなまた明日!!






【弟ニ十九回_walk in the planight park】

毎度お馴染み流浪の「円い夜」と「公園で.」のフュージョン曲や。この2曲なんと奇跡的にスケールが同じやったんや!更にミラクルでテンポも同じやったんや!!せやからすんなりとなんら違和感なくマッスルドッキングしたワケや。この事実を両曲ともRe;kai曲やったからちゅー安易な理由で片付けんのは余りにも幼稚ではおまへんでっしゃろーか。し・か・も、ただマッシュウプしただけでなくこの曲独自のオリジナルのメロディーを乗せとるワケやんかぁ。これはもはや新曲や!!厳密に言うと両曲ともアルバム収録の素材ではなく先行リリースされたマキシ「Cellophanenight.EP」のテイクを使用しておるんで、ベースは櫻庭ナヲトのおやじが弾いているちゅー所も聴き所のひとつではおまへんでっしゃろーか。ほんでUMはこのフュージョン曲をむッチャ気に入ってなー、アルバムリリース後のライブの定番曲になりつつあるのが正直な今の現状や。

そないこの曲を一言で云うならば…「メタモル系ゴテンクスドリームミュージック」…でっしゃろ?


ほなまた明後日!!







【弟三十ニ回_Shimokita Jaguar.nu】

オレの街「下北沢」とオレのギター「ジャガー」のフュージョンや!!!!アムの解散時代のマキシ「冬〜春」に収録されとった「下北ギタァ.nu」をUMなうに相応しいようなシューゲイザー仕様にしましてん。「下北〜」は当時よくライヴのアンコールにやっとって色んな人が乱入してくるちゅー思い出深い曲なんねんや。あれはなんや、テクノポップロック的なアレンジやったけど、こっちはググっとダウナーなサウンドテクスチャーそれでいてポップさは生かしつつ仕上げました。みたいな?Shimokita〜言うとりますけど、歌詞はマルっとリ解散が書き換えたのでなんて歌っとるとかそんなモンはもうサパーリ解りまへん!!ウイスパーヴォイスでシューゲっててベースが動きまくっててててて、わい好みの音楽を追求するとこないな感じかんなー。ちなみにベースもわいが弾いてますねん。どうや?歌メロはポップで最後の転調なんてベタベタやけど何故かアレンジがムダに込み入ってて、こういうワケ解らんポップな曲がめっちゃ好きやねん。

そないこの曲を一言で云うならば…「ガールポップシューゲイザー」…でっしゃろ?



ちゅーワケで…永らく続いたこの連載も…今夜で解散!!

























…と思いきや……










ほなまた明後日!!






【弟壱回_リダイスアカオスティック】

ここいら辺からは通販限定盤に付いてきおる「東響アカオスティック」の楽曲について一言申す!!ってなあんばいでやっていきたいと思うでぇ。こんディスクはな、タイトル通り1st Album『東響組曲』収録曲をアコースティックアレンジしたモノや。近年のUMはアコースティックにもドえらぁ〜力を入れておりまっから、ライヴの本数的にもバンドver.と大差が無いほどやんかぁ。で、通販盤にはアコースティックの曲を入れようゆうんは前々から決まっていたのやけど、当初は今までのライヴ音源から良きものピックアップして云々みたいな感じで考えておったんや。せやけどな、せっかくなんやからしっかり録り下ろそうや!ちゅー事になり、この2曲になったんや。まず1曲目!アムアコライヴの定番「リダ椅子」のアコースティックver.やな。ライヴではルーパーをつこうてヴォーカルもギターも多重演奏しておりまっけど、それでもせいぜい2重程度。それがこの音源ではここぞとばかりに重ねまくっておるんや。アコースティックver.ちゅーても、ただアコギと歌だけでジャカジャカ弾き語りにはしタクなかったんで、グロッケンシュピールとメロディオンを意識的に多用するよう心掛けましてん。Voはウイスパーテイストでオリジナルよりもこっちの方が好きかもちゅー話やなwギター的にはAメロのハーモニクス、エンディングのバンジョーみたいな16分弾き辺りが聴き所やんかなぁ。

そないこの曲を一言で云うならば…「アシッドハーミットフォーク」…でっしゃろ?


ほなまた明後日!!






【弟弐回_トモダチバイオリズム2.5】

2曲目はトモダチバイオリズムUのアコver.や。このver.はこの音源で初公開やな!今回アカオスティッカル音源を作ろうと思うた当初はライヴでやっとるレパートリーの中から2曲ほど音源化やで!の動きで話が進んどったんやけど、このCDの為に新規でアカオver.をこさえるんのも乙かなと思うてこげんような結果にあいなりましたわ。そんで、単純にコードストロークジャカジャカ系は一番ファッキンなアンプラグドアレンジメントなんでこういうノリに仕上げましたわ。オリジナルだと阿斗にいさんに歌ってもろうたセクションの譜割りのアレンジ具合とか、2番Aメロでメロディオンにトレモロ掛けとるとこらは聴き所かもしれんわな。このver.もライヴでやりたいですなぁ。アカオスティカル盤はこれからもリリースしていきたいですなぁ。

そないこの曲を一言で云うならば…「アーコスティカルアシッドフォーク」…でっしゃろ?



ちゅーワケで…永遠に続くと思われたこの連載も…今夜で解散!!

























…と思いきや……










ほなまた明後日!!






【最終回_雨の夜の為の室内楽】

そんでは、アルバム全体に対して一言物申したいと思いますわ。 1st Album「東響組曲」が2007年9月のリリースやったから…、4年7ヶ月振りの2枚目の2nd Albumとなりおった今回の「雨の夜の為の室内楽」。 どうしてこんなに期間が空いたんかと問い詰めたい気持ちをグッと堪えて軽く振り返ってみたいと思うワケやけど、 2007年は9月に1st出して年内いっぱいはツアーやってワンマンで締め、 2008年は廻天百眼はんの生劇伴や顔がないにぃさんと映像を使った野外ライブなど実験的な活動をし、 2009年は映像と即興を主体としたバンド「ニニ」を立ち上げ、 2010年に入りアムもポツポツと活動を再開し始めた9月の6周年記念ワンマンの打ち上げでこの日で卒業やった櫻庭ナヲトおとーさんに「ってか早く2nd Album作れや!」と言われた事に端を発し素直に作る事にしたんわさ。 んで、その年の年末から計画を練り始め2011年の年間スケジュールを決め、夏にリリースの予定で動き始めたワケなんやけど、3月に例の大震災があったりなんやらで予定は大幅に狂い冬にリリース変更、 更に制作が難航して無理矢理冬リリースに合わせる雰囲気なったやさかい、発売日ありきでいい加減なモン作りとーなかったんで最終的には2012年春リリースとなったワケや。 1stは打ち込みをメインとしてその上ウイスパーヴォイス+エフェクティヴギター+フレットレスベースが乗るスタイルやったんやけど、 今作は一転して生バンドサウンドで作ったんは、やっぱり打ち込み同期を一切使わない事に頑なまでに拘っていたライブからの影響が大きいやろうね〜。 1stは"組曲"の名の通り全曲繋がった形にして1枚のまとまった作品としたんやけど、今回はブリッジとしてのインスト曲を挟み込み1枚の作品としたんや。まぁ手法は違えど目指した形は同じでっせ。ただの独立した曲の寄せ集めなアルバムは好きじゃないちゅー事や。 相変わらず曲毎に曲調の調子がてんでバラバラなんでジャンル的には一言で言えんといいますかサッパリよー解らへんけどな、1本芯が通って1つの世界観に収まった作品に仕上がったちゃいますやろか?。So,雨の夜の為に…。for Rainy day。 歌詞も1stん時はRekai:Fujimiya半々ぐらいだったんが、今回は「さよならホワイト」1曲を除いてRekai作詞曲が並びリカイワールドがより強く押し出されたんや。 最近のライヴをセトリを決める時に2nd曲に混ざって自然と1st曲も入ってきとって、それが「リダ椅子」「上下対象のニコ」あたりのRe;kai曲なのもなんか意味あるんやろなー。 バンド名が「アム」→「UM-アム-」になりはった事、バンドテーマが「東響サントラノイズポップ」→「夜を繋ぐ混沌のエレジー――――。」になりはった事、これら全ては繋がっておりますねん。 結果、アムっぽい感じは残したまま美しい変化を遂げられたんでおまへんちゃいますやろか。 lie and roam(a.k.a.Rekai)作によるアートワークもこれまたは大反響で、これがキッカケで他バンドさんからジャケット制作の仕事も入ってくる程や。ねえさんごっつ儲けてまっせ! そんで個人的に待望のデジパック仕様や。ホンマは1stでデジパックはやりたかったんやけど予算の都合上断念した過去があるやんかぁ…。んでも結果的には、デジパック特有の温かみのある仕様は1stよりも2ndに相応しかったんではないかと思いますさかい結果オーライ!All right!! ボーナストラック2曲ちゅーのもやりたかったんや。このご時世隠しトラック的入っちょるのは当たり前で(99トラック目になんか入っとったりな!)そんな流れもありつつ更にもひとつボーナスのボーナスがあるってなんかかお得やん!大阪人お得に目がないやん! CDにしろmp3データにしろわしも日々ぎょうさん買うし貰うし、悪い意味で音楽で溢れ返って短聴多作になってしまう現状、それは作る側ではない一般リスナーはんもそうでないやろか。 そんな中でもスペシャルな存在になる為には1つの場面に対して特化した作品である必要があると考えたわけや。 「王道」でも「メイン」でも「どんな時も」ではなく、こういう時に聴きタクなるのはコレだよね!! と真っ先に選んでもらえるモノとしてな。

そないこのアルバムを一言で云うならば…「雨の夜に聴きたいCDランキング世田谷区部門第1位!!」…でどうでっしゃろか?


連載解散!!



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